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新型コロナウイルス感染拡大 災害や危機に出遭ったときのこころの健康について

こんなことありませんか⁈

 ☑ なかなか眠れない、途中で目が覚める、眠りすぎる
 ☑ イライラしやすい、怒りや不満を誰かにぶつけたくなる
 ☑ 恐怖、不安、落ち着かなくて困る
 ☑ 通常より自責感を感じやすい
 ☑ 意欲がわかず、日常生活を送ることにエネルギーを要する
 ☑ コロナウイルスに関することに敏感で、長時間情報を集めてしまう
 ☑ 頭痛、腹痛などの体の不調が増えた

これらの反応は、「異常な状況」に対する「正常な反応」です

・新型コロナウイルスの世界的感染拡大は、「災害」と同様のインパクトを持って生活・健康・経済…に影響を及ぼすと言われています。私たちのこころも様々なストレス反応を現します。
・世界中に感染者が広がり、いつ誰が感染してもおかしくないこの状況で、「元気いっぱい何の心配もせずにこころ安らかに過ごしている」人がいると聞いたら、疑問を感じると思います。この状況では不安や悲しみ、困惑、恐怖、怒りを感じることは、自然な反応です。また、こうした心理的反応やそれに伴う行動の多くは、正しい情報・知識がないこと、流言や誤報によって生じると言われています。

 よくある症状やこころの反応とその対処方法について、一つずつ見ていきましょう

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【思考や集中力】
・集中力の低下

・新型コロナウイルスに関する情報に敏感になる

・記憶力や思考能力の低下   

・体の違和感に敏感になる

・思考の幅が狭くなり、極端な考え方をしがちになる(心理的視野狭窄)

勉強や仕事の能率が下がる、コロナのことを考え続けて疲弊することがあります。また、心理的視野狭窄が起きて、極端な考え方に なったり、誰かを責め立てたい気持ちになるかもしれません。

 対処例
・自宅で過ごす時間が長くなっています。食事、睡眠、適度な運動で生活リズムを整えることに加え、学習や仕事の時間割を作ってメリハリのあ る生活を維持しましょう。時間割には休憩時間を入れることも忘れずに!
・気持ちや仕事能率の維持向上を、たばこやアルコールに頼ることはやめましょう。
・あなたが信頼している人と会話をしましょう。心の安定とバランスの取れた考え方を取り戻すための、大きな助けになるはずです。

 

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【感情】
・不安、恐怖 

・怒り、イライラ 

・無力感、落ち込み

・「自分は感染しない・大丈夫」という過信

ウイルスは見えません。そのため、漠然とした落ち着かなさや不安に長時間さらされやすく、それ自体がストレスを大きくすることがあります。逆に、「自分は大丈夫」と過信をして、こころの安定を保とうとすることもあります(正常化バイアス)。

 対処例

・不安や恐怖を感じることは自然なことです。また、それらの感情から心を守るため、安全や健康を過信することも自然な心の反応です。
これまでうまくいったことのある感情コントロールの方法を、今回の感染流行時にも用いてみましょう。
信頼している人と会話をしましょう。
・心身の健康維持に困ったときに、どこに支援を求めればよいのかを事前に把握しておきましょう。感染の心配、心のケア、ともに保健管理センター松江のホームページで相談先をご案内しています。 https://shimane-u.health.wdeco.jp/
・情報の過剰摂取は、不安や怒りを高めます。時間を決めWHOや国及び地方自治体の情報、大学のホームページなど、信頼できる情報源から正しい情報を得るようにしましょう。

 

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【行動】
・そわそわと落ち着かない行動

・新型コロナに関する情報を探し、確認し続ける

・衝動的になる、怒りやすくなる   

・マスクをしていない人、咳をしている人などを探してしまう

・何度も熱を測るなど、健康のことばかりを気にする

人は、不安なことに対し、「理解できる」「対処できる」ことで安心を得ようとします。しかし、新型コロナはわからないことが多く、理解と対処に向けた努力をしつづけて、さらにストレスを抱えるリスクがあります。

 対処例

・適度な運動を心がけましょう。自宅で過ごす時間が長くなると、情報を得続けたり心配な事柄について考え続けるなど、目と頭を使い続けがちです。意識的に、体を動かしたり声を出したりして、全身に刺激を与えてみましょう。
・誤報や偏った情報は、不安や怒りを高め、過剰な健康チェックや他者への批判を引き起こします。信頼できる情報源(HWO、国や地方自治体、大学など)からの情報を得るようにしましょう。
・気持ちのコントロールのために、たばこやアルコールに頼ることはやめましょう。

 

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【身体症状】
・眠れない、眠りすぎる 

・胸がどきどきして落ち着かない

・食欲がない、食べ過ぎる

・頭痛や腹痛など不快な症状が繰り返し現れる

これまで行っていたストレス発散方法や気分転換の方法が、「自粛」のため制限され、危機的状況を乗り越える手段を見失った人もいるかもしれません。

 対処例

・適切な食事と睡眠、適度な運動のほか、学習や仕事の時間割を立てることで健康的な生活維持しましょう。
・メディアから離れ、何かに集中して取り組む時間を持ちましょう。時間があるからと、情報を得続けたり夜更かしをしてしまうと、気持ちの落ち込みや不快な症状を招いてしまいます。
・不快な症状があるときは、無理せず保健管理センター・学生相談室までご相談ください。お話を伺い必要に応じて医療機関をご紹介します。
保健管理センター・学生相談室: mail:health@soc.shimane-u.ac.jp 、TEL: (0852)32-6568 

 

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【対人関係】
・感染者では?と疑ってしまう 

・イライラや不満をぶつけてしまう

・人との交流が大幅に減った、なくなった

ウイルスは人に宿ります。自然災害や事故、身近な人の死など、こころの危機は様々ですが、感染症の引き起こす危機は、ストレスから生じたイライラや様々な事柄に関する不安から、強い怒りや不満を爆発させ、対人関係の喪失や悪化を容易にもたらします。

 対処例

・意識的に、信頼できる人と連絡を取り合いましょう。また、メッセージばかりではなく、電話で声を聴く・発することもお勧めです。
・イライラや不満が大きくなることは、ストレス症状の一つです。自身の気持ちの動きに気付けるとよいですね。
・誤報や偏った情報は、不安や怒りを強めます。信頼できる情報源(HWO、国や地方自治体、大学など)からの情報を得るようにしましょう。

2020.04.14 14:28